この記事はこんな人にオススメ
✔︎ 理系の学生で研究開発職につきたい
✔︎ 企業の研究開発職の仕事が知りたい
✔︎ 研究職と開発職の違いについて知りたい
理系のみなさんは就職活動をしていると
「研究職」「開発職」「研究開発職」というキーワードをよく目にしますよね。
これらの職種の違い、正しく認識していますか?
実は私も学生時代はこの違いをしっかりとは認識しておらず、一歩間違えれば大変なことになっていたなと感じています。
この記事では現役の大手メーカー研究職である私tkが、「研究職」「開発職」「研究開発職」の違いについて解説していきます。
入社してから思っていた仕事と違う、、という状況にならないように、この機会に是非これらの職種の違いを理解して就職活動に役立ててください。
研究職、開発職、研究開発職の違いとは

研究職、開発職、研究開発職の違いを一言で述べたいところですが、これらのワードの定義は企業によって異なってきます。
すなわち、同じような仕事内容であってもA社では研究職と呼び、B社では研究開発職と呼んでいる場合があります。
そのため今回のお話はあくまで一般的な定義と考えてください。
個々の企業の職務定義についてはみなさん自身でしっかりと調べていただくことをオススメします。
また、今回の記事では製造業という前提での話をしていきます。
製薬メーカーにも「研究職」「開発職」という職種がありますが、特に「開発職」は今回お話しする「研究職」「開発職」とは少し違う定義をしていますので、そちらに興味がある場合は別途調査していただくことをオススメします。
それでは前置きが長くなりましたが本題に入っていきます。
「研究職とは」
企業における「研究職」とは、利益が見込めそうな分野の新規研究や、既存事業の基盤研究などを行う職種で、「0から1を創り出す仕事」というイメージです。
基本的には自社の利益に貢献するための活動を行いますが、大学との共同研究や、学会発表、論文投稿などを通して学術的な活動を行っていく場合もあります。
高いレベルでの研究能力が求められるため、新入社員の中には博士号を取得している人や、修士であっても学生時代に多くの研究成果を残している人がいたりします。
また技術力がある一方でクセの強い人も多い印象があるのが研究職です(笑)
研究職は企業が将来に渡って成長していくために必要な仕事ですが、すぐに利益に結び付くわけではないので、研究にどの程度の労力、資金を投入するかは企業によってまちまちです。
余談ですが、膨大な資金を持つ会社の中には自社で研究するよりも、良い技術を持った会社を丸ごと買ってしまう方が良いと考えている場合もあります。
「開発職とは」
企業における「開発職」とは、製品を作り上げる為の様々な技術的な課題を解決する職種です。
言い換えると、「開発職」は研究と生産の間に位置している職種で、研究の中でうまく行った物を生産まで橋渡ししてあげる、「1のものを10にする」イメージです。
研究職と比べると学会活動は少なく、その代わり開発事項について特許を取得する活動が多いのが特徴です。
特許は本当に良い物を出せれば、何年、何十年と特許使用料を貰えるそうで夢がありますよね。
私の会社には年間100件以上特許を出願した鬼のような人がいるという噂を聞きました(笑)
開発職は仕事柄実験などが多いので、手を動かすのが好きな人が多くいる印象です。
「研究開発職とは」
企業における「研究開発職」とは、上述の「研究職」と「開発職」の仕事を一手に引き受けている職種です。
すなわち研究のような0→1を生み出す活動と、開発のような1→10にする活動をどちらも行う職種です。
実際には「研究開発職」と一括りにしていても、研究よりの部署と開発よりの部署に分かれていることが多いと思います。
研究職と開発職、それぞれのメリットデメリット

ここまでで、「研究職」「開発職」「研究開発職」の違いがイメージできたと思います。
次のステップでは、「研究職」「開発職」のそれぞれのメリット・デメリットについて解説していきたいと思います。
研究職のメリットとデメリット
メリット
研究職のメリットは
✔︎ サラリーマンという立場でありながら、学術的な研究や活動をすることができる場合がある。場合によっては社会人Drを取得するチャンスも。
✔︎ 開発職に比べ納期が厳しくない
と行った点が挙げられます。
会社から給料を貰いながらDr.を取得できるチャンスがあるのは研究職の大きなメリットだと思います(ただし、社会人Dr.を取得することを奨励しているか否かは企業により異なりますので、興味のある方はしっかり調べてくださいね)。
また、学会活動や論文投稿などがしやすいことも研究職の特徴です。
開発職との違いとしては納期がさほど厳しくないという点が挙げられます。
開発職は製品のリリース日が決まっており、そこから逆算して厳しい開発日程が組まれていますが、研究職にはそこまで厳しい納期はなく、半年、あるいは1年でしっかりとアウトプットを出すということが多い印象です。
デメリット
研究職のデメリットは
✔︎ 新規領域の研究は、頑張ってきたテーマでも結果が悪ければ潰れることもある
✔︎ 製品とは遠い位置にある為、直接売り上げに貢献することが難しく、やりがいを感じづらい
といった点が挙げられます。
特に新規領域の研究というのは面白い反面、結果を出せないとテーマを続けられないというのが難しいところだと思います。
また、成果が直接分かりやすい形で現れない、つまり直接利益にならないことも多いため、仕事の成果が目に見える形であって欲しいと思う人には少し苦しく感じる部分があるかもしれません。
開発職のメリットとデメリット
メリット
続いて「開発職」のメリットは
自身の取り組んだ業務が直接製品に結び付く為、やりがいを感じられる
研究職のように頑張ってきたテーマが無くなってしまうことは少ない
といった点が挙げられます。
研究職と比べ成果が分かり易いというのが最大の特徴です。
自分の開発した技術が製品に搭載されたり、特許として残ることは大きなやりがいに繋がるでしょう。
また、開発職の仕事は研究職に比べてこれまで頑張ってきたテーマがおじゃんになってしまう…といったことが少ないのも特徴です。
デメリット
「開発職」のデメリットは
✔︎ 納期が厳しく、忙しくなりがち
✔︎ アウトプットさえ良ければ良いという考えが多いのが現実で、現象の理由を考える時間があまり確保できない。
といった点が挙げられます。
開発職は製品に直結している業務である都合から、忙しい時期も多く残業時間も増えがちです。
またスピーディーにアウトプットを出すことが求められているので、研究職のように結果についてじっくりと時間をかけて考察することが難しいというのも特徴です。
研究職と開発職、それぞれに向いている人は?

研究職と開発職のメリット・デメリットを理解していただいた上で、それぞれの職種に向いている人を、私目線で紹介していきます。
研究職に向いている人
研究が好きでたまらない人や学術的な活動に興味がある人にとっては、お金をもらいながら研究活動ができるというのは天職だと思います。
アカデミックの道で研究していくことも非常に魅力的ですが、ポストに就くまでは不安定な生活が続く可能性もあり、下手をすると40歳を過ぎてもポスドクなんてこともあり得ます。
そうしたリスクを避けたい、けど研究は好き!という人にとって企業の研究職はとても良い選択肢だと思います。
開発職に向いている人
開発職の仕事は製品に直結していることが多いため、自分の技術力を生かして世の中にいろんな製品を積極的に生み出していきたい人が向いています。
納期が厳しいため忙しくなりがちな開発職ですが、その分自分の携わった製品が世の中にリリースされれば非常に大きな達成感を得られるでしょう。
まとめ
本記事のまとめは以下の通りです。
「研究職」「開発職」「研究開発職」の違いは次の通り。
研究職:新規領域の研究や、既存事業の基盤研究などを行う職種
開発職:製品を作り上げる為の様々な技術的な課題を解決する職種
研究開発職:「研究職」「開発職」の仕事を一手に引き受けている職種
その他、「研究職」「開発職」のメリット・デメリットや、それぞれの職種に向いている人の特徴をご紹介しました。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。


